年下彼氏とのままごとのような恋愛

彼との出会いは中学時代の剣道部でした。

私が3年生、彼は1年生。後輩でした。

友達が入るから、という理由だけで入部した運動音痴の私は全く上達せず3年生になっても素人同然で、経験者の彼はそれだけでかっこよく見えました。

ルックスに関しては決してイケメンではなく、クセのある顔が私のツボにハマっていました。

彼が入部してきてすぐに恋に落ちた私は、彼を目で追うようになります。

部活で顔を合わせるだけではもの足りず、休み時間に教室まで会いに行くようになりました。

当然、用もないのに上級生が訪ねてくればすぐに噂になるし、彼には迷惑をかけたと思います。

それでも私を避けることなく受け入れてくれたので、期待は膨らむ一方でした。誰の目から見ても明らかな私の想いはあえて言葉にせず、月日は経ちます。

はっきりと伝えて、関係が壊れるのが怖かったのです。

壊れるくらいなら、優しい後輩の男の子とじゃれあってるほうが幸せすぎたのです。

それに、噂で好きな女の子がいるとも聞きました。

彼と同じクラスのすごく可愛くて、名前が私と一緒の女の子。

なんだか申し訳ない気分になり、私はただの部活の先輩なんだと思い知ります。

気まずくて彼の教室には行きづらくなり、こっそりと覗くようになりました。

それでも優しい彼は、私を見つけるといたずらっ子のような笑顔を見せてくれるのでますます気持ちが離れなくなってしまいました。

中学の卒業が近づいてくると、同級生は高校生活に夢を抱いているようでしたが、私には夢も希望も感じられませんでした。

彼に会えなくなる、顔を見られなくなる、それしか考えられませんでした。

結局卒業してからは、下手くそなのに部活にしょっちゅう顔を出す、めんどくさいOGとなりました。

片想いの状態が2年ほど続いたあと、さりげなく遊びに行く約束をしてデートをすることになりました。

特にはっきり言葉にはせず、お付き合いが始まりました。

今の私から見れば退屈なデートも、当時は一緒に居られるだけで幸せでした。

彼は違う高校に進学したけれど、方角が同じだったので毎日同じ電車に乗りました。

幸せすぎる満員電車でした。

その時間もあっという間に過ぎます。

私が高校3年、進路を決めなくてはいけなくなります。私が通っていたのは進学校だったので、9割ほどの生徒が大学に進学もしくは浪人していました。

しかし恋愛に舞い上がって周りが見えなくなった私は、すぐに結婚できるように私が働かなくては、手に職をつけなくては、と思い込み、看護学校に進学します。

看護学校に入学して迎えた私の誕生日には、安物のオモチャのような指輪を3つももらい、「一生、愛し続ける!」の言葉ももらいました。

幸せのピークでした。

その1ヶ月後に、「俺には夢があるからこれ以上付き合えない」とフラれるのです。

夢は教えてもらえませんでした。抵抗もしました。

1ヶ月前の言葉は嘘だったの?と。応えはありませんでした。三日三晩泣き続けて、諦めきれなくて、彼の家に電話をかけて彼のお母さんにも相談して、だめでした。

それでもしつこく電話して、「40歳か50歳になって、お互いに独身だったら結婚してくれる?」と聞いたら、いいよ、と。

やっぱり彼は優しいなぁと思いました。その後、やる気のなくなった私は看護学校を中退しました。

rentai Written by:

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