歯科医院から始まる恋

私は高校卒業後地元の歯科医院で歯科助手兼受付をしていました。

学生の時なら勉強は二の次で第一に恋愛に生きていましたが、就職してからは仕事に追われて出会いを探す余裕もありませんでした。

働き始めて2年目になり、仕事に少し余裕も出てきた頃一人の患者さんが気になるようになりました。

その人はいつも患者さんの人数が少ない診療時間の1番最後か、最後から2番目くらいの時間の診察を予約をしていて、年齢は二十代半ばくらい色白の黒髪イケメンで王子様タイプでした。

患者さんの中でも若い人は照れのせいか、あまり挨拶を返してくれる人は少ないのですが、その人は「こんばんは」といつでも挨拶を返してくれました。

見た目がタイプなのはもちろんでしたが、彼の気さくさなどにも惹かれていました。

学生の頃から恋愛に対しては自分でもかなり積極的な方だと思いますが、彼のことが気になり始めてからどんなきっかけで親しくなろうか、とても悩みました。

学生なら気になった相手の連絡先をゲットすることは難しいことではありませんでしたが、社会人になってからの恋愛は初めてだったので無くやはり彼本人に次に診療に来る時に直接アタックすることにしました。

彼の予約は週に1度なのでその日の受付だった同僚に訳を話し彼が来る時間に受付の仕事を交換してもらえるようお願いしました。

その日の休憩時間のうちにかわいいメモ用紙に自分の名前と連絡先と、良かったら連絡ください。とできるだけ丁寧な字で書いたメモを用意しました。

彼が来る時間になるまですごくドキドキして仕事が手につかなくて、時間がたつのが長く感じました。

夜になり彼の予約時間の5分前にいつものように「こんばんは」と彼がやってきました。私の心臓はバクバクしながら彼の診療が終わるのを待ちました。

診療が終わり待合室にいるのは彼だけで彼のお会計の番になり私はできるだけ平常心でお会計をこなし、次の予約を恥ずかしさからか自分のシフトが入っていない日に予約をとりました。

「次の予約は○日です」と言ったあとに、「良かったらこれお願いします。」と小さく折りたたんだメモを渡しました。

彼は少し不思議そうにしていましたが「ありがとうございました」と言って帰って行きました。

仕事が終わり家に着くと連絡が来なかったらどうしようとすごく不安になり落ち着きませんでした。

お風呂から出ると携帯に新着メール1軒と表示されていて、急いでメールを見ると彼からで「メモありがとうございます。これって罰ゲームで渡さなきゃいけなかったとかじゃないですよね?」とメールが(笑)

「違いますよ!仲良くなりたいなと思ったので渡しました」とお互い簡単に自己紹介やたわいないメールで意気投合し2日後に遊びに行く約束をしました。

彼とはデートを3回ほどした後にお付き合いすることになったのですが、付き合ってから最初どう思った?と聞くと、まさか歯医者で5個も下の子にナンパされるとは思わなかったよ、と笑っていました。

私も職場で、しかも患者さんと恋愛に発展するとは思っていなかったので自分の行動力に驚きました。

でもどんなところにも出会いが転がっていてすべては自分次第だなっと今となっては思います。

rentai Written by:

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