切ない社内片思い

まだ独身だった20代半ばの時です。

会社に中途入社で女性が入社してきました。2歳年上の女性でした。

その女性の世話係に私は任ぜられました。同業他社から入社してきたので、ウチの会社の業務にはすぐ慣れ、また明るい性格だったので、すぐ会社に溶け込みました。

すごく綺麗な女性だったので、私は彼女に業務説明を行っている時も思わず見とれてしまうこともありました。

ただどうせ彼氏がいて、私は相手にされないだろうなと思っていました。

ある日、仕事が終わり帰宅しようとすると彼女が来ました。駅まで来ると、実はお互いの自宅が同じ駅であることを知りました。

駅で別れようとすると「これからご飯作るの?一人分作るのも二人分作るのも一緒だから私が作ろうか?」と思いがけない言葉をもらいました。私は女性とあまり付き合った事が無く非常に戸惑いました。

ただ結局そのお誘いに乗ることにしました。二人でスーパーマーケットに行き、食材を選んでいるとなんか夫婦になった気分になりました。

私が高い食材を選ぼうとすると「こんな良い物使わなくても美味しくできるよ」とすごく家庭的な一面も見せてくれました。

彼女の家に招かれると「座ってテレビでも見てて」と彼女はササッと料理を始めました。

30分くらいすると料理ができあがりました。普段自炊で大した料理をしていなかったので、美味しさのあまり会話するのも忘れ、あっという間に食べ終わってしまいました。私は思わず謝りましたが「すごく美味しそうに食べてくれたから嬉しい」と笑いながら許してくれました。

その後、週に2回くらい彼女に手料理をご馳走になるようになりました。

ただ、その時点ではお付き合いはしていなかったので、一回思い切って「こんなご馳走になっていたら彼氏に怒られますね」と言うと彼女は「いないから安心して」と答えつつ、彼女は「けど、私の事、好きなったらダメだよ」と普段見せないような真面目な顔で言葉を続けました。

正直、その言葉の意味がわからないまま、私は彼女にご馳走になる生活を続けました。

ある日、思い切って私は彼女に思いを告白しました。

すると彼女は非常に困った顔をし、非常に暗い過去を持っていることを告白しました。

「だから好きになったらダメ、って言ったじゃん。ご飯はあなたに彼女ができるまで作ってあげるから、私の事は『飯炊き女』くらいに思っていて良いよ。私はあなたに相応しい女じゃない。」と言いました。

彼女はそのすぐ後、彼女はその後、配置換えで転勤になりました。

今ではたまにしか会いませんが元気に仕事をしています。早く幸せになって欲しいと思います。

rentai Written by:

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